SRM.のストーリー
SRM.の詳しいプロフィール、ストーリーをお話しします。
生い立ち、今までの音楽活動、社会人時代の経験からミュージシャンとして独立するまでの葛藤と決断の話などなど。
めちゃくちゃ長いです(笑)が、正直に音楽に対する思いを赤裸々に書いてあります。お時間あるときに、どうぞご覧ください。
言い出せなかった音楽活動
幼少期から音楽が溢れる家庭で育ちました。ジャズや歌謡曲、教会聖歌などいろんなジャンルの音楽が流れている家でした。
田舎で土地だけはあったので、子供部屋にグランドピアノやエレクトーンが無造作に置かれている(特に大人は弾かない=子供のおもちゃと化す)という、ちょっとだけ特殊な環境でした。
両親はどちらも公務員で、割と堅実で真面目な性格の人たちでした。子供にも堅実な人生を送ってほしいという願いをひしひしと感じ、表向きはひょうきんにしながらも根は人見知りで真面目。常に人の顔色をうかがっているけれど、人と同じ事をするのはなんか嫌い、という少し偏屈な(笑)性格の子供に育ちました。
中学時代、兄の影響で(SRM.は男2人兄弟の末っ子です)CHAGE&ASKAにハマり、色彩豊かな楽曲とエンタメ性あふれるライブパフォーマンスの虜になりました。
音楽に憧れを抱いた最初のきっかけがこのときでした。チャゲアスのようになりたい!と、この頃からオリジナル曲を作ることに挑戦し始めました。
そして高校では、ボーカルとしてバンド活動にのめり込みました。大学に進学後もさらにバンド活動の沼にハマり、ほとんど勉強もせずライブをしては酒を飲み音楽を語る、という生活を送っていました。
しかし当時のバンド活動はコピーが中心で、中学時代から作っていたオリジナル曲が日の目を見ることはほとんどありませんでした。
人の顔色をうかがう性格から、どうしても「オリジナル曲で音楽活動をやりたい」と言いだせませんでした。
オリジナルをやるスキルがないと周りに批判されたらどうしよう。
と、起きてもいない不安をいつも抱えていたように思います。その当時は周りが次々にオリジナル曲のバンドを始めるのを横目に、悶々とした気分を抱えていました。
大学時代も終わりに近づき就職を考える時期になったときのこと。音楽をする時間がたくさん取れそうという単純な理由から、仕事内容ではなく、できるだけ「ホワイトな環境」という基準だけで職場を選びました。ホワイトな職場だけあって割と安定した給料の仕事でした。
今考えると「堅実な人生を送ってほしい」という両親の顔色をうかがっていたところも存分にあったと思います。色々と無知だったなぁと今では反省しています。
あのとき僕はTV出演のオファーを断った
就職すると、やっとオリジナル曲での音楽活動を始めることができました。それは別に性格が変わったからというわけではなく、一人で活動することを選択したからでした。
一人でなら誰に宣言することもなく、しれっと活動を始められます。相変わらず、人の目を気にする性格は変わっていませんでした。
それから昼は仕事、夜は音楽活動の二重生活が始まりました。ライブや楽曲制作にネット上での宣伝など、睡眠時間を削りながら夢中で取り組みました。学生のとき言い出せなかった音楽活動に、時間を取り戻すかのようにがむしゃらに励みました。
様々なライブハウスやバーで演奏させてもらったり、主催イベントを開いたり、某メジャー歌手さんのレコーディングに参加させていただいたり、人気ゲームに楽曲提供させていただいたりと、本当に楽しく貴重な経験をたくさんさせてもらいました。
そんなあるとき、某キー局のTV番組への出演オファーを頂いたことがありました。ゴールデンタイム枠で、誰もが知るタレントさんが司会の教養バラエティ番組です。
あまりに有名番組だったので尻込みしてしまったのと、「職場に副業を疑われたらどうしよう」と考えてしまい、結局オファーをお断りしました。当時職場には音楽活動していることは伝えていましたが、副業禁止の職場だったので「細々と趣味程度に…」とお茶を濁して話していました。
どうして一番大事な音楽のことじゃなく、職場での立場のことを考えてしまったんだろう。
なんであんなに尻込みしてしまったんだろう。
オファーを断った後、様々な後悔が頭を駆け巡りました。また不安を先に考えて「行動しないこと」を選んでしまった。そして、このままサラリーマンを続けながら中途半端に音楽を続けていく自分の人生を思って絶望しました。
っていうか就職しないで音楽一本で生きる道に挑戦せずに、働きながら上手く音楽楽しもうなんて考えがそもそも甘っちょろかったんだよ…
それまでも音楽活動を続けていく中で、「音楽だけに100%人生を使えるようになりたい!」という願望がひしひしと湧き上がっていました。なのに、人の顔色をうかがい、真面目に安定した人生を生きることを捨てられずにいました。そんな思いを抱え、何年も自分と戦ってきていた中での出来事だったのです。
自己否定の連続の中で自分の選択の甘さを責め、仕事にも音楽にも身の入らない時期がしばらく続きました。
39歳でサラリーマンを辞めてミュージシャンになった話
気がつけば30代も半ばを過ぎ、周りの友達は働き盛り・子育て盛りに突入していました。
「まだ音楽やってんの?」
久々に会う人がなんの気なくする問いかけに、いつも後ろめたい気持ちを隠しながら答えていました。「まぁね、やってるよ、いちお。」と。
音楽活動は続けていました。ただ、自分の中の苦々しい思いは晴れていませんでした。
このまま中途半端に音楽を続けるので本当にいいのだろうか。
本当に心から取り組みたいことに人生の時間を使うべきなんじゃないか。
このまま自分に嘘をついたまま生きていたら、自分で自分を嫌いになってしまうんじゃないか。
自分で自分の人生に責任を取らなきゃいけない。
真剣に自分の人生を生きなければいけない。
そんな思いが渦巻き続けていました。もとより真面まで人の顔色や周りの目を気にする性格が、行動する邪魔をしていました。
スキルも経験もないくせにと陰口叩かれるんじゃないか。
親を悲しませるんじゃないか。
また起きてもいない不安を考えて、行動できないでいる。
けどもう学生時代のような失敗はしない、TVを断った時のような後悔はしない。時間は有限だ。自分を幸福にさせてあげなくちゃいけない。
自分を鼓舞したり、批判したり、あるいは自己啓発本を読みあさったり、引っ越しをしてみたり。いろんなことを試しました。でも最後の一歩の勇気が出ない。その度に情けない自分を責める日々がまた何年も続きました。
結局は、「何か得体の知れない大きな力が働いて、奇跡のような状況が舞い込み、自分が行動しなくても人生が好転する」なんてことに期待し続けていたのかも知れません。行動できない自分に嫌気がさし続けていました。
そんな状況が溜まりに溜まり続けたあるとき、自分を責めることに疲れ果て、ふと、
「もうこれは一旦立ち止まって、自分を癒してあげよう」
という考えが浮かびました。もう人生についてや音楽について、とやかく考えなくていいよ。心地いいことだけすればいい。なんなら音楽だって辞めたっていい。悩み続けるのに疲れたんだと思います。
それからは心地いいことだけを優先し、やりたいと思ったことをする生活に変えました。「心の声を聴いて行動すること」を選び始めたのです。
朝起きて、今日は何がしたいか考える。本を読みたいなら読む。スマホをダラダラ見たいなら見る。寝たいならずっと寝る。生産的なことをしようなんて考えない。ただただ自分に優しくする。
それまでは、「仕事が終わったら、あの曲の制作を進めて、楽器の練習をして、SNSも更新して、休んでる時間がもったいない!」というようなことばかり考えていました。仕事と音楽の二重生活の中で、遊んだり、だらけたり、無駄に時間を過ごすことが悪という観念が頭にこびりついていたんだと思います。それを一旦忘れることに注力しました。
そうしているうちに、徐々に心の中に変化が起きました。
自分はありのままでいい。
音楽に全力を傾けている自分じゃなくてもいい。
心の声を聴いて、やりたいことに素直に従えば人生は幸福になる。
そうすると、生きるのが劇的に楽になりました。自分を否定したり、行動できないことを批判したり鼓舞したりすることもなくなりました。
そしてある日、ふと思ったんです。
やっぱり音楽がしたいなー、って。
戻ってきた気がしました。自分が、優しく強くなって。そしてこう考えることができました。
現実の人生ではドラマのようなイベントは起こらない。きっかけは自分で作らなきゃ。
本当に突然、仕事を辞めました。そして、ミュージシャンになることを決めました。39歳になっていました。
それまでの長い躊躇の日々がなかったかのように、自然と、思いついたその日に行動していました。自分に優しくすることで、活力が湧く。囚われている不安や恐怖を手放すことができる。心の声を聴くことで、幸福な道を自然と選ぶことができるのだと知りました。
音楽で、幸せな自分を感じる人を増やしたい
今までの人生は、これを学ぶための壮大な旅だったのかな、と思います。自分をたくさん責めたけど、本当に大切なことに気がついた、と思っています。
そして今度は、このことを大好きな音楽を通じて表現し、伝えて行きたい。そう考えるようになりました。
自分を許し解放し、優しく強くなることで、幸せを感じる。
内面が変わると行動が変わる。
それに身を委ねればやがて、その人が生きる世界も変わっていく。
そのことを音楽で表現し、伝えて行きたい。音楽で、幸せな自分を感じる人を増やしたい。そんな想いで、今日も活動しています。
SRM.
ー追伸ー
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